呑気な外資系サラリーマンの旅日報

のんびり外資系出張族サラリーマンがそれほどでもない日常をお気楽に綴ります。

愛媛・大洲市 長浜大橋 今でも可動する中で現存最古の開閉橋

愛媛出張の最中の事でした。

いつものようにレンタカーで西海岸沿いの夕やけこやけライン(国道378号)を走らせてました。この道も大変気持ちのいい道路です。

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すると遠くに真っ赤な変った雰囲気の橋が架かっているのが見えました。

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国道をおりて近寄って見るとなんと!前から一度見てみたかった開閉橋じゃありませんか。船が通る時に橋を跳ね上げて通すあれです。こんなところで出会うとは!

案内看板を読んでみると…。

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なんと今でも可動する開閉橋で昭和10年の竣工だそうです。完成から80年以上経ってもなお動くという事が信じられません。

現在は、毎週日曜日の午後1時にデモンストレーションとして可動しているそうです。スゴイですよね!橋の上の道路はやや狭いものの普通に車が行き来してます。

地元の方達からは通称「赤橋」の名前で生活のインフラとして現在も活躍してます。

国の重要文化財なのに今でも可動出来て、生活道路として住民の足をも支えているところが素敵です。

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開閉の際の重りになる部分でしょうか、迫力あります。

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橋の真ん中あたりに橋を操縦する小屋がありました。

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中を覗いてみると

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ここから開くようです。境目から下の川が覗いて見えてます。向こうに見えるのが新しい橋「新長浜大橋」です。新旧をパチリ

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なお、この橋には戦時中、グラマンF6Fの12.7mm機銃の掃射によってあけられた穴が今でも見ることが出来るそうで、一生懸命探してみました。

なるほどヘルキャットの三連機銃の形そのままで穴が開いてるのを発見しました。

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川の上流方向から打っているのがわかります。

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橋の入り口の門柱にも弾の痕がありました。

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このあたり特に軍需工場もなかったそうで弾を残して帰還すると、上官から仕事してないと怒られるため帰り間際にゲーム感覚で狙っていったとか。

最初は「なに~ゲームだと!」と思いましたがよくよく考えて見ると、きっと人や民家を機銃掃射するくらいなら自身の心も痛まない橋を狙って攻撃したのではないかと想像してしまいます。(希望的観測です私の会社もアメリカの会社なので少し擁護させていただきます)

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歴史的文化遺産であり、市民の足を生活道路として支え、当時の機能である開閉も今だに可能で、戦争の歴史を今に伝える。

当時の設計技術や保護に尽力されている方々に感動すら覚えます。

いつまでも現役で働いて欲しいですね。ぜひ稼動する所も見なくては!

 

最後は夕やけこやけラインの道の駅「ふたみ」で食べた名物じゃこ天・じゃこカツです。どちらも本当に美味しい~。

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